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❝ 飛沫対策の現場から ❞
旬菜 おぐら家様
池尻大橋駅から徒歩約3分。隠れ家のようなゆったりとした空間で、季節の味を存分に楽しむことができる和食の名店。
コロナ禍の中でも日々訪れるお客様へ、変わらない味と安心を届けるための飲食店のウィルス対策の現状を取材しました。
GALLERY
INTERVIEW
渋谷から一駅、池尻大橋の路地裏にひっそりと隠れるように、そのお店はありました。
都会の喧騒を忘れさせてくれる落ち着いた空間のこの小料理屋には、日々多様な客が足を運び、厳選された食材を使った季節の味に舌鼓をうちます。
店内には、ゆったりと座れるL字型のカウンター席と、接待などにちょうど良い個室が3つ。
店内のいたるところには除菌用のスプレーが置かれています。
2020年、世界中で感染が広がった新型コロナウィルスにより、日本でも各地で緊急事態宣言が発令され、売店や飲食店など様々な店舗が休業を余儀なくされました。
宣言が解除されたあとも人々は自宅にとどまり、以前のように気軽に外食もままならないような日々が続く中、飲食業界では客足を取り戻すための様々な対策に乗り出しました。
ここおぐら家でも、これまでどおりの形態を維持しながらも、お客様が安心して食事を楽めるよう
新たな「おもてなし」の対策が始まっています。
隣り合わせの「安心」
透明アクリルパーテーション
リフォームをして一番良かったところはどこですか。
トイレが一番よかったですね。コロナがきっかけですがこういうタイミングでもないとなかなかやる機会もなかったですし、今思うともっと早くにやっておけばよかったなと思いました。便器だけでもこの時代にあった機能がたくさんありますし、さらにトイレ全体もきれいにしていただいて高級感もあるし、気持ちがいいし、お客様の評判もよくて満足しています。
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カウンターに置かれた透明なアクリル板。飛沫対策のために設置したこのアクリルパーテーションは、店内の木の風合いを損なわないようにと、リフォーム総本舗がオーダーメイドで製作しました。安っぽくならないよう、どっしりと重厚感のある木目調仕上げの土台が多少の衝撃ではアクリル板が倒れないようにしっかりと支えています。角をとったやや丸みのあるフォルムが柔らかい印象を与えるなど、オーダーメイドならではのこだわりが見られます。また、透明度の高いアクリル板なので両側からの圧迫感を与えることなく、お店に慣れ親しんだ常連客でも、これまで通りくつろげるようになっています。
リフォーム全体をとおしての感想をお聞かせください。
今回空気清浄機も入れていただいたりして、スタッフも毎日たくさんいろんなお客様と接していますので、多少は安心して働けてるんじゃないかなとおもいます。こまでして全く安心とは言えないかもしれませんがこれだけしっかり対策をしているとお客様もそうですし、スタッフも安心だと思います。工事も問題なく終わり、担当の方にもたくさんお世話になりました。
これから新型コロナウィルス対策をを始める方へメッセージやアドバイスはありますか。
カウンターのある高級店というのはやはりこの状況だとやりづらいとは思いますが、これだけ全面的にやっても違和感もなくて、しっかり対策ができるので、できるところは早めに対策されるのがいいと思います。こういう衝立があると調理しているこちらも安心するし、見た目も思い通りに作っていただけるので。和食だとやっぱりこういう対面のところも多いでしょうからやりづらいことも多いと思いますが、お客様も安心して食べに来たいと思いますので手を抜かずにしっかり対策されることをおすすめします。
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カウンターの上部に取り付けられた透明なロールスクリーン。下にひくだけで簡単に調理場との間に透明なシートをたらすことができ、使わない時は上に引き上げておけるので、準備や片付けの際にも邪魔になりません。カウンター越しに料理を安心かつ安全に提供することもでき、視界を遮らないので調理場とのコミュニケーションもこれまで通り行うことができます。
おぐら家様、ありがとうございました
工事のようす
ちいさな気配り
飛沫対策は飛沫を遮断をすることだけではありません
洗面台の水栓を自動水栓に取替えることで、手洗いの後に蛇口に触れることがなくなりました。
乾電池で動く簡易的な水栓なので工事の必要がなく、その日のうちに簡単に取り付けられて便利です。
またトイレのふたが自動に開閉する便器にとりかえることで、トイレの中で手で触れる箇所を最小限におさえることができます。